昨日発売、FLASH12月24日号掲載
『夫婦の絆』最終回、大反響!!
…なのですが、今回ばかりは絶対にネタバレは避けたく、読者の感想を紹介するのを躊躇しておりました。
しかしよしりん先生からのリクエストですので、失礼ながらネタバレ部分は「伏せ字」にしてご紹介していきます!
よっしーさん
夫婦の絆の最終章、読みました!
蜜子と沙耶、姉妹でありながら容姿の違いや鬼畜な父の元に生まれた事で、運命に翻弄されながらも逞しく生きて来た2人でした。
ずっと連載を読んでいて、
一番幸せなのは蜜子だよなぁ…
って思っていました。
最終フェイス的な顔だけど、持ち前のバイタリティで困難に立ち向かっていくし、
性格が凄く魅力的で頭が良いから、初めは蜜子の顔に拒否反応示していたいっちゃんも、いつしか蜜子に依存して、蜜子がいっちゃんにとってなくてはならない存在になってしまう。
まるで母親的存在感ですね。
沙耶は美貌に恵まれたせいで、鬼畜な父親や周りの男たちの餌食になりながら生きてきた。
でも、本当に沙耶が求めているものは誰も与えてくれない。
与えてくれたのは姉妹の蜜子だけでした。
そんな自分の美貌と身体を呪って自殺してしまった沙耶がなんとか最後は救われると良いな、いや、救われてほしい!と思いながら読んでいました。
今回の最終章で、沙耶が蜜子といっちゃんの になって本当に良かった!
親に捨てられたいっちゃんも、今後は自分に欠落していたものを蜜子と 沙耶から存分に与えてもらえるでしょう。
沙耶の で新しく誕生した、蜜子といっちゃんと という家族は、蜜子がいれば大丈夫だ!
蜜子はこの家族の守護神となって、家族を守り続けますね。
素晴らしいエンディングでした。
連載、ありがとうございました。
コチャコさん
「夫婦の絆」がいよいよ最終回を迎えました。
前回で宇宙の別次元での子どもの蜜子と沙耶が鬼畜父を成敗し、過去にひとつのケリをつけました。沙耶の霊体は「宇宙の原理秩序を乱した」罪を被って永遠の苦痛の時空へ。そんなのは許せないと生き霊を飛ばして沙耶を追う蜜子の行方は・・・というクライマックス。
あの別次元の時間も時空も超えた世界の描写は心底恐怖でした。
だからか、最終回で沙耶が救われて良かった!一郎と蜜子の絆は本物で良かった!と安堵して、それでめでたし!とスッキリいかない不穏な感じが残ったのが面白かったです。
妻と娘に「守られる」安穏さに溺れるいっちゃん。あんなに色々な女性と付き合って心底求めて得たのが「依存できる妻」家庭を壊す誘惑を徹底的に排除する沙耶の 。この結末を望んでいたので「お幸せに!」と言いたいですが、この娘には真黒刑事の見捨てられた兄の霊が交じっていますよね!怖い!
ラストのほのぼのした家族像のコマの「ダークなほら穴、かっこいい」という蜜子の顔安らぎに満ちていて、闇を抱えても誰かを愛して依存せずにはいられない夫を心から笑顔で受容する蜜子の懐の大きさに、やはりめでたしめでたしかな⁈と。
単行本で読み返すとまた違う気づきがあるでしょうか。楽しみに待っています。
伊那人志さん
夫婦の絆が終わりました。
蜜子と一郎、そして沙耶の元の夫婦の絆に戻っていきましたね
最後の の沙耶の笑みはこっちも笑みがこぼれました。
現在の源氏物語これにて完結
ひとかけらさん
スカイツリーで沙耶の巻き起こした災害は事情の知らない一般人から見たら恐ろしい出来事で適切な言葉で語ることができないのだなと思います。
大半の日本人にとって災害や戦争・原爆などは恐ろしくて抗う術を持たずに逃げ回るしかなく事態が風化するまで待つのが定石なのだなと感じます。
しかしながら、DVやレイプを経験した蜜子や沙耶を例にとると現実を主体的に受けとめて抗い乗り越えられる可能性が有ります。
今回の話で出てきた赤ちゃんは未来への希望になると共に情念と勇気は絶望的な現実を変えうる可能性になるのではないでしょうか。
まいこさん
「夫婦の絆」最終話の感想です。
「号泣する準備はできていた!」密子と共に、平成の海岸に漂っていた読者の残留思念を、令和の世界で蜜子として再誕したヒロインをもって昇華させていただき本当にありがとうございます。
平成版「夫婦の絆」で謎の存在だった美津子は、令和で蜜子の異母姉妹・沙耶として再誕。美醜と生命力が正反対の沙耶と蜜子の姉妹が一郎と三人同棲をするのは、美しい此花開耶姫・コノハナサクヤヒメと醜い石長比売・イワナガヒメの姉妹が一緒に天照大神の孫である邇邇芸命・ニニギノミコトに嫁ぐ『古事記』を想起して、蜜子は此花から、沙耶と一郎の苗字・野木は、仮名に依拠しているのではないかしらという想像も楽しませていただきました。
「愛を知りたい!」蜜子と、「固い固い絆を守る!」沙耶が、お互いのために命を賭ける様は、あまりにも健気で、二人が如何に家族の愛に飢えていたかを痛烈に感じます。限りない愛への渇望は生死と時空を超えるパワーとなり、姉妹を神々の領域へと誘うことになりました。
「正直で軽い」一郎は、石長比売が醜いからと父親の元に送り返し、此花開耶姫が一夜で身籠ったことを疑って火を放った邇邇芸命よりも、遥かに天衣無縫。幼い時に母の愛を失くした欠落は、かえって一郎を形作るものとなり、漫殊スタジオのスタッフ総なめは元より「昼は蜜子!夜は沙耶だーっ!」との名言は、古今、物議を醸してきた光源氏のようでもありました。
最終話の帰結をみれば、蜜子と沙耶の愛への渇望を満たし、三人同棲をこの上ない形で成立させ得たのは、やはり一郎が欠落をルサンチマンとしなかったから。令和の時代は失われつつある突き抜けた一郎の大らかさもまた、神さびているようにみえてきます。
愛を知る神々の降臨の如くにも読める「夫婦の絆」。悪辣な者どもさえも、全部だきしめて、または粉砕して、量子力学レベルから愛を知る神々として再誕させる可能性を秘めたマジックリアリズムが完結を迎えたことは、八百万の神々が後押しする国を挙げての慶事を待つ今、素晴らしい巡り合わせなのではないでしょうか。
「伏せ字」なんてイメージも悪いし、感想を書いていただいた方にも失礼なのは重々承知ではありますが、ここはどうしても、私が一切の予備知識のないままに出来立てのコンテを読んだ時の衝撃をより多くの人に味わっていただきたかったので、何卒ご容赦ください!
最終回を読みさえすれば、伏せ字部分に何が書いてあるかは大体わかります。
まずは読んでください!
とにかくすごい、いろんな感情があふれ返る、こんなの見たことがないというような大団円ですから!!